こんばんは、かんめもです。
「唐辛子は辛い」というイメージがありますが、唐辛子にも甘味を感じる種類があり、甘唐辛子(あまとうがらし)と呼ばれています。
甘唐辛子ってどんな野菜?
唐辛子は熱帯アメリカが原産地で、コロンブスによってヨーロッパに伝わり、品種改良されていった結果、辛味のない品種(甘唐辛子)も誕生したそうです。
甘唐辛子の種類
甘唐辛子は唐辛子の中でも基本的に辛味がない種類の総称で、獅子唐や万願寺唐辛子、伏見唐辛子、ひも唐辛子、ピーマン、パプリカなどの種類があります。
獅子唐ってどんなもの?
獅子唐(ししとう)は、でこぼこした表面の形が獅子の顔に見えてくることが名前の由来です。
あまり辛くなく食べやすい種類ですが、時々激辛のものも混ざっているので、辛いものが苦手な人は一口で食べずに、少し食べて辛さを確かめるのがお勧めです。
伏見甘長唐辛子ってどんなもの?
伏見甘長唐辛子は、江戸時代から京都の伏見地区で栽培されてきた唐辛子で、京の伝統野菜の一種です。
京の伝統野菜って?:昭和63年に京都府農林水産部が「明治以前に導入されたもの、京都府内全域が対象、たけのこを含む、きのこ・シダを除く、栽培又は保存されているものおよび絶滅した品種を含む」と定義しています。
甘唐辛子の栄養
甘唐辛子(参考:獅子唐)は100g当たり27kcalで、約90%が水分です。
ビタミンCやビタミンE、βーカロテン等、肌や髪にとっても重要な栄養素が含まれています。
ビタミンC
ビタミンCは水溶性のビタミンで、コラーゲンの生成や鉄の吸収に関わり、酸化防止作用などもあります。
βーカロテン
βーカロテンは体内でビタミンAに変わるプロビタミンの一種で、熱に強く脂溶性で抗酸化作用が高い成分です。髪の毛の状態、視力、粘膜や皮膚の健康にも関係しているので、美肌&風邪予防のためにも大切な栄養素です。
甘唐辛子の選び方と保存方法
甘唐辛子を買う時は、色が鮮やかで表面に艶のあるものを選びましょう。
保存する時は、乾燥してしわしわにならないように、1個ずつペーパーかラップに包んで保存しましょう。
甘唐辛子のお勧めレシピ
甘唐辛子は、生のまま薬味として使ったり、炒め物や煮物、天ぷらにしても美味しいです。
《夏野菜の醤油漬け》
〇材料〇
・甘唐辛子
・お好みの野菜(きゅうり、オクラ等)
・濃い口醤油×1/2カップ(100ml)
・みりん×1/4カップ(50ml)
・水×1/4カップ(50ml)
・砂糖×大匙1
・だしの素×小匙1/2
- みりんは鍋に入れて火にかけ、アルコールを飛ばしておく。
- 材料を洗って水気を切り、食べやすい大きさに切る。
- ボールやタッパーに入れて、調味料をすべて入れる。
- 冷蔵庫で一晩漬けたら完成です。
そのまま漬物として食べたり、冷ややっこにのせても美味しいですよ!
野菜が調味料につかるように、足りない場合は足しましょう!
ではまた!
『オールフォト食材図鑑』荒川信彦・唯是康彦/社団法人 全国調理師養成施設協会
『食品学ー食品成分と機能性ー』久保田紀久枝・森光康次郎/東京化学同人
『日本食品標準成分表2020年版(8訂)』