こんばんは、かんめもです。
キャベツをそのまま小さくした様な見た目の芽キャベツですが、12月~2月が旬の野菜です。生で食べると苦味が強いですが、下茹ですると甘さの中にほのかな苦味を感じる程度になって美味しいですよ。
芽キャベツってどんな野菜?
芽キャベツの原産地はベルギーのブリュッセルで、16世紀ごろにケールを品種改良して作られたと言われています。日本には明治時代に伝わってきました。
キャベツは葉が重なって結球して1つの球になりますが、芽キャベツは葉の付け根のわき芽が結球して球になるので、1株から50個以上の実ができるのが特徴です。
芽キャベツの種類
芽キャベツというと緑色のイメージですが、紫芽キャベツもあります。
芽キャベツ+ケール=プチヴェール
プチヴェールって聞いたことはありますか?
日本で1990年に芽キャベツとケールを交配して作られた品種で、球にならない「非結球性の芽キャベツ」です。甘味があって癖がないので、食べやすいですよ。
芽キャベツの栄養
芽キャベツにはビタミンや無機質などが豊富に含まれています。
見た目が似ているキャベツと比べると、カルシウムは控えめですがカロリーが倍で食物繊維やβ‐カロテンなどは多くなっています。
(100g) | カロリー | 食物繊維 | ビタミンC | カルシウム | β‐カロテン等量 |
芽キャベツ | 52kcal | 5.5g | 160mg | 37mg | 710㎍ |
キャベツ | 21kcal | 1.8g | 41mg | 43mg | 50㎍ |
ビタミンC
芽キャベツには100g当たり160mgのビタミンCが含まれています。
ビタミンCは水溶性のビタミンで、コラーゲンの生成や鉄の吸収に関わり、酸化防止作用などもあります。
食物繊維
芽キャベツには100g当たり5.5gの食物繊維が含まれています。
食物繊維には整腸作用や体内の過剰なナトリウムを排出する作用があるので、便秘の予防やむくみや高血圧の予防に効果的です。
βーカロテン~体内でビタミンAに変化する~
芽キャベツには100g当たり710㎍のβ‐カロテンが含まれています。
βーカロテンは体内でビタミンAに変わるプロビタミンの一種で、熱に強く脂溶性で抗酸化作用が高い成分です。髪の毛の状態、視力、粘膜や皮膚の健康にも関係しているので、美肌&風邪予防のためにも大切な栄養素です。
芽キャベツの選び方と保存方法
芽キャベツ買う時は、鮮やかな緑色で巻きが固くしっかりとしていそうなものを選びましょう。
保存する時は乾燥しないように袋に入れて保存しましょう。1週間程度持ちますが、それ以上保存したい時は固めに下茹でして冷凍保存がお勧めです。
芽キャベツのお勧めレシピ
芽キャベツにはアクがあって生で食べると苦いので、煮込み料理以外に使う時は、塩を入れた湯で5分程度下茹でしてから使いましょう。
煮込み料理だけでなく、サラダや炒め物、天ぷらにしても美味しいですよ!
《芽キャベツのクリームスープ》1人分

〇材料〇
・芽キャベツ×3個(約60g)
・バター×5g
・ベーコン×20g
・牛乳×100ml
・水×50ml
・コンソメ×2g
・胡椒×少々
- 芽キャベツは外側の皮を1~2枚剥き、根元を切り落として十字に切り込みを入れる。
- 鍋にバターを入れて弱火で溶かし、棒状に切ったベーコンを入れて焼き色がつくまで炒める。
- 水とコンソメ牛乳、芽キャベツを入れて柔らかくなるまで煮込む。
- 胡椒で味を調えて完成です。
- 写真の様にフライドオニオンをのせても食感が美味しいですよ!
〇1人分の栄養成分〇
175kcal、タンパク質8.6g、食物繊維3.3g、カリウム582mg、塩分相当量1.5g
ではまた!
『オールフォト食材図鑑』荒川信彦・唯是康彦/社団法人 全国調理師養成施設協会
『食品学ー食品成分と機能性ー』久保田紀久枝・森光康次郎/東京化学同人
『日本食品標準成分表2020年版(8訂)』