こんばんは、かんめもです。
ピーマンが苦手な子供は多いといいますが、皆さんはどうですか?私は小さい頃は苦手でしたが、いつの間にか食べられるようになりました。一年中売っていますが夏が旬の野菜です。
ピーマンってどんな野菜?
ピーマンは熱帯アメリカが原産地とされています。唐辛子がアメリカ大陸からコロンブスによってヨーロッパに伝わり、品種改良で辛味のない唐辛子(=ピーマン)が作られました。日本には江戸時代に伝わっていましたが、明治時代に甘味種が導入されて栽培がはじまったそうです。
ピーマンの名前の由来は、唐辛子を意味するフランス語のpiment(ピマン)またはスペイン語のpimiento(ピメント)です。
ピーマンにはどんな種類があるの?
ピーマンはその形でシシ型とベル型に分けられ、実の大きさで小果種・中果種・大果種の三つに分けられます。色も緑・赤・オレンジ・黄色・黒・白など色々ありますが、緑ピーマンが完熟したものが赤ピーマンで、他の色は品種が違うピーマンです。
小果種 | ししとう、甘とう美人 |
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中果種 | ピーマン、カラーピーマン |
大果種 | 緑ピーマン(大、150g前後)、ジャンボピーマン、赤ピーマンなど |
ピーマンの栄養
ピーマンはビタミンCの含有量がとても多く、他にもカロテン、ビタミンE、カリウムなど色々な栄養が豊富に含まれています。収穫する時期が遅いほど色が濃く、カロチンやビタミンCが多くなります。
カロテン~色素成分の一種~
オレンジ系の色素成分なので、緑ピーマンよりも赤ピーマンのほうに葯7倍多く含まれています。強い抗酸化作用があり体内でビタミンAに代謝されます。
ピラジン~ピーマンの匂い成分~
ピラジンはピーマン以外にもほうじ茶、コーヒーなどにも含まれている匂い成分です。血液サラサラ効果で血液凝固を防ぎ脳梗塞や心筋梗塞の予防に効果があるとされています。そんなすごい成分ですが、残念ながら普通に食べる果皮の部分よりも、種やわたの方に10倍多く含まれています。気にならなければ種ごと食べてしまったほうが、ピラジンをたくさん摂取できますよ。
ピーマンの選び方と保存方法
鮮やかな色で、ヘタが瑞々しく皮に張りや艶があるものを選びましょう。ピーマンは鮮度が落ちると苦みが出てくるので、切り口がしなびているピーマンは避けたほうが良いですよ。
野菜室で1週間以上保存しているとしわしわになってしまうので、すぐに使わない場合は袋から出して1個ずつペーパータオルやラップで包んで冷蔵しておきましょう。保存の最適温度は10度で、5度以下になると低温障害で傷んでしまいます。
ピーマンのお勧め調理法
油で加熱することで脂溶性ビタミンの吸収率が良くなります。色や香りを生かしつつ炒めて食べるのがお勧めです。ピーマンが苦手な人は肉詰めにして食べてみるのはどうでしょう?ケチャップとソースを混ぜてたれを作ると、味が濃いめで食べやすいですよ。
《ピーマンとしらすの炒め煮》228kcal、タンパク質7.66g、塩分相当量2.58g
材料:ピーマン×3個、しらす×40g、ごま油×小匙2、醤油×小匙2、みりん×小匙2、砂糖×大匙1
- ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を取り、太めの千切りにして洗って水けをきる。
- フライパンでごま油を熱し、しらすを入れていい香りがするまでさっと炒める。
- ピーマンを加えて調味料を加える。
- 弱火にしてかき混ぜながら汁気がほとんどなくなるまで炒め煮にして完成です!
ご飯のお供にぴったりなので常備菜にいかがですか?しらすの代わりにじゃこで作っても美味しいので、ぜひ試してみてください!
ではまた!
『オールフォト食材図鑑』荒川信彦・唯是康彦/社団法人 全国調理師養成施設協会
『食品学ー食品成分と機能性ー』久保田紀久枝・森光康次郎/東京化学同人