こんにちは、かんめもです。
梨は色々な品種があり、夏~秋にかけてが旬の果物です。色々な品種が時期をずらして出てくるので、食べ比べて好みの梨を見つけみるのも楽しいですね!
梨ってどこから伝わった果物?
梨は弥生時代ごろに大陸から伝わったヤマナシ(山梨)が品種改良されてできた果物です。なんと『日本書紀』にも栽培記録が残っているくらいの長い歴史があります。
品種改良が繰り返されて、大正時代には長十郎と二十世紀梨が代表品種となりました。その後も品種改良が進み、今のように色々な種類のナシが栽培されるようになっています。
どんな種類があるの?
梨は二ホンナシ、セイヨウナシ、チュウゴクナシの三種類に大きく分けられます。
二ホンナシ(日本梨・和梨)
皮の色で分けると茶褐色の赤ナシ、緑がかった青ナシの2種類に分けられ、時期で分けると早生種(7月~)、中生種(9月~)、晩生種(10月~)となります。
赤ナシ
果肉が柔らかく果汁もたっぷりで甘味が強いのが特徴です。
(長十郎、幸水、新水、豊水、晩三吉、新高、新興など)
青ナシ
酸味と甘味のバランスが良くさっぱりとした甘さが特徴です。
(二十世紀、新世紀、菊水など)
セイヨウナシ(西洋梨・洋梨)
西洋梨(洋梨)は柔らかくねっとりとした食感が特徴で、バターフルーツとも呼ばれています。
樹についたままでは熟さないので、収穫後1~2週間ほど追熟させて香りが出てからが食べごろですよ。ラ・フランス、ル・レクチェはフランス原産ですが、シルバーベルという品種は日本が原産です。
チュウゴクナシ(中国梨)
中国梨は独特な香りで果汁は多いが淡白な味が特徴です。鴨梨(ヤーリー)、紅梨(ホンリー)などの品種がありますが、日本ではあまり流通していません。
梨の栄養成分
梨の84~89%は水分で、糖分が10~12%含まれていて、ビタミン類や無機質は少なめです。
石細胞~梨がシャキシャキしている理由~
日本梨にはリグニンやペントザンから形成されている石細胞(せきさいぼう)が含まれています。ざらざらした食感で、少ないほど滑らかな食感の梨になります。
美味しい梨の選び方と保存方法
日本梨はほとんど生食で消費されていますが、梨ジャムにしても美味しいですよ。西洋梨と中国梨は生食もされますが、タルトやジャム、シロップ漬け、缶詰などにも加工されています。
梨を選ぶときは形が整っていて皮に傷が無く色も均一、持った時にずっしりと重みがあるものを選びましょう。水分が多く傷みやすいのでビニール袋にいれて野菜室で保存して早めに食べたほうがいいですよ。
ではまた!
『オールフォト食材図鑑』荒川信彦・唯是康彦/社団法人 全国調理師養成施設協会
『食品学ー食品成分と機能性ー』久保田紀久枝・森光康次郎/東京化学同人