こんばんは、かんめもです。
今回は今が旬のミョウガを紹介したいと思います。味と香りが特徴的なので好き嫌いが分かれる野菜かもしれませんね。
ミョウガってどんな野菜?
ミョウガの原産地はアジアで、日本ではなんと3世紀頃には存在していた記録が魏志倭人伝に記されています。庭先でも育てられるので家庭菜園に植えるのもおすすめです。
茗荷(みょうが)という名前の由来は、お釈迦様の弟子に物忘れが酷くて自分の名前も忘れてしまう弟子がいた→自分の名前を書いて背負って過ごす→死後墓の周りから見知らぬ草が生える→名を背負う…名荷、茗荷になったという説があります。
ミョウガにはどんな種類があるの?
ミョウガは根茎からでる卵型の花蕾(からい)が食用にされています。別名「花ミョウガ」とも呼ばれることがあり、収穫される季節によって夏ミョウガor秋ミョウガと呼び分ける場合もあります。
夏ミョウガ
夏ミョウガは7~8月に収穫される花蕾です。
秋ミョウガ
秋ミョウガは9~11月に収穫される花蕾です。夏ミョウガと比べると味も香りもより良いといわれています。
ミョウガタケ
軟化栽培した50~60cmの若い茎は形がタケノコに似ていることからミョウガタケと呼ばれています。ミョウガができない冬~春にかけて出荷されているので、みかけたら一度試してみませんか?
ミョウガの栄養
ミョウガの約95%は水分ですが、カリウム、マンガン、食物繊維などが豊富に含まれているのでダイエットにもおすすめの野菜です。
αピネン~ミョウガの香り成分~
ミョウガの特徴的な香りはαピネン(あるふぁぴねん)という成分によるものです。松、杉、ヒノキなど多くの樹にも含まれている成分ですが、脳の活性化作用もあると言われています。
ミョウガジアール~ミョウガの辛味成分~
ミョウガの辛味はミョウガアジールという成分によるものです。細菌や酵母の成長を阻害する作用があることがわかっています。
「ミョウガを食べると物忘れがひどくなる」って聞いたことはありませんか?ミョウガの名前の由来が、自分の名前も忘れるくらい物忘れが酷かったことからできた俗説で、逆に脳の働きを活発にする作用があるので気にせずたくさん食べましょう!
ミョウガの選び方と保存方法
ミョウガを選ぶときは、なるべくふっくらとして丸みがあるものを選びましょう。
ミョウガは痛みやすいので冷蔵庫で保存しましょう。そのまま入れると乾燥してしまうので、ラップや袋に入れてから冷蔵庫へ入れるのがお勧めです。香りも徐々に飛んで食感も悪くなってしまうので、なるべく早く(できれば3~4日)使い切りましょう。
ミョウガのお勧め調理方法
ミョウガの香りは揮発性が高いので、時間が経つにつれて弱くなってしまいます。なるべく使う直前に刻むといいですよ。加熱しても香りが弱くなってしまうので、生のままでサラダや酢の物、トッピングに使うのがおすすめです。ミョウガタケもミョウガと同じように使えます。
加熱で香りが弱まりますが、千切りにしてごま油で炒めてなすと一緒に味噌汁にしても美味しいのですよ!
《ミョウガと豚肉のあったかそうめん》
材料:ミョウガ×2本、ナス×1本、豚肉×50g、ごま油×小匙1/2、めんつゆ×100ml(+水200)、そうめん×1束
- ミョウガとなすは千切りにする(そうめんと絡みやすいように)。
- 鍋にごま油を入れて加熱して豚肉を炒める。
- 豚肉の色が変わったらナスを入れる。
- ナスに火が通ったらミョウガを半を加えてさっと炒める。
- めんつゆと水を入れてあたためる。
- そうめんを別鍋でゆでて器に入れる。
- 上から⑤をかけてミョウガの残り半分を散らして完成です!
〇1人前の栄養成分〇
501kcal、タンパク質15.8g、塩分相当量3.7g
めんつゆは商品によって濃さが違うので、水の量は味見をしながら調節してくださいね。冷やしても美味しいですよ。
ではまた!
『オールフォト食材図鑑』荒川信彦・唯是康彦/社団法人 全国調理師養成施設協会
『食品学ー食品成分と機能性ー』久保田紀久枝・森光康次郎/東京化学同人