こんばんは、かんめもです。
ネバネバ野菜の一種のモロヘイヤは6~8月が旬の夏野菜です。ビタミンやミネラルが豊富に含まれているので夏バテ防止にもピッタリな野菜ですよ。
モロヘイヤってどんな野菜?
モロヘイヤはアフリカ~インドが原産地とされています。エジプトでも古くから食べられていて、クレオパトラも食べていたといわれています。日本では1980年代ごろから本格的に栽培されるようになりました。
モロヘイヤという何語かよくわからない名前の由来は、重病に侵されていたエジプトの王様がモロヘイヤのスープを飲んだら回復したことから、アラビア語で「ムルキーヤ:王様の野菜」と呼んだことだといわれています。
モロヘイヤに種類はあるの?
モロヘイヤにはトマトのアイコ・桃太郎みたいな品種は特にありません。
モロヘイヤの栄養
モロヘイヤにはビタミンA、B₂、C、E、K、カルシウム、葉酸、鉄、食物繊維などが含まれています。
βーカロテン~体内でビタミンAに変化する~
βーカロテンは体内でビタミンAに変わるプロビタミンの一種で、熱に強く脂溶性で抗酸化作用が高い成分です。髪の毛の状態、視力、粘膜や皮膚の健康にも関係しているので、美肌&風邪予防のためにも大切な栄養素です。
モロヘイヤ(生)100gあたり10000㎍含まれていて、茹でても6600㎍残り、ほうれん草の2倍以上も含まれています。
カルシウム
カルシウムは骨や歯の形成に重要な成分です。モロヘイヤには100g中260mg含まれていて、1食に食べる量として比べるとしらすよりも多くなっています。
モロヘイヤの種子には、少量でめまいや嘔吐などの中毒症状を起こす『強心配糖ストロファンチジン』が含まれています。収穫期の葉や茎などには含まれていないので、スーパーなどで売っているモロヘイヤに毒性はありません。自宅で栽培する時は収穫時期に注意して、種子は食べないように気を付けましょう。
モロヘイヤの選び方と保存方法
モロヘイヤを選ぶ時は、柔らかくて色鮮やかなものを選びましょう。古くなると葉の先が変色して硬くなってきます。
日が経って鮮度が落ちると硬くなるので、すぐに食べない時は下茹でして水気を切り、冷凍保存がお勧めです。
モロヘイヤのお勧め調理法
お浸しや天ぷら、炒めものにしても美味しいですが、トロミを生かしてスープに入れるのが美味しいですよ!
《モロヘイヤの中華スープ》2人分
〇材料〇
・モロヘイヤ×1袋(約100g)
・なす×2個
・ごま油×小匙1
・水×400ml
・中華だしの素×小匙1.5
・胡椒少々
- モロヘイヤは洗って葉と茎に分けて、それぞれ3cmくらいに切る。
- 茎→葉の順に時間差で加えて下茹でする。
- 鍋にごま油を熱し、乱切りにしたなすを炒める。
- 水とモロヘイヤを加えて、中華だしを入れてトロミが出てくるまで煮込む。
- 味見をして胡椒を加えて完成。
モロヘイヤは刻むほどとろみが出やすいので、トロミが強いほうがいい場合はよく刻みましょう。
〇一人分の栄養成分〇
58kcal、タンパク質3.9g、脂質g、カルシウム159mg、塩分相当量0.37g
《書籍》
『オールフォト食材図鑑』荒川信彦・唯是康彦/社団法人 全国調理師養成施設協会
『食品学ー食品成分と機能性ー』久保田紀久枝・森光康次郎/東京化学同人
《ホームページ》
農林水産省『モロヘイヤの種に毒があると知りました。詳しい内容を教えてください。』https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/2004/01.html